私の住むコンドミニアムのプールサイドの周囲の植え込みには、色々な熱帯植物が息づいています。
8月からこれまで(現在11月)、ずっと咲いているこの黄色い花もその一つ。
なんとなく、栽培品種のように見えてあまり気に留めたことがなかったのですが、眺めている時に気づきました。
種のつき方が面白い!
葉の下にある、白い小花のように見えるものが、種(が入っている苞)でした。
最初見たときには「黄色の花が雌花?白いのが雄花?」と一瞬思いましたが、この二つの花の配置では受粉できないじゃないですかい?
白い苞の中に種を見つけました。
これは雄花ではなくて種だったんですね。
種が熟するまで苞で包んで守り、天気のいい時に開いてパラパラと落ちます。
落ちたところにはアリさんがいて、さっさと種を運んでいってしまうので、見えるところには種があまりありません。
種はアリを養い、余ったものは巣の中で発芽するでしょう。
花にとってはgive and take、アリにとってはtake and take。
与えるが勝ち。受け取る側も勝ち。
人生は勝ち負けではないですが、高度な植物の知恵に匹敵する人間がどれだけいるでしょうか。
とか感じたある日の発見でした。
学名:turnera urmifolia
科名:ターネラ科
属名:ターネラ属
分類:低木 常緑樹
花色:黄